当クリニックのインプラント治療

インプラントは失った歯の機能を回復する画期的な発明であり、正しい診断、処置で問題なく機能し始めると、その予後はきわめて良いと言えます。また、科学的根拠に則った膨大な研究結果の上に成立している治療法です。
しかし、患者さんの立場では、費用の問題、時間の問題、痛みや怖さ、決心、さまざまな理由から、インプラント治療をお受けになるということは、人生においての一大イベントであると考えます。
当クリニックでは、その大きなイベントをできるかぎり快適に、安心してお受けいただくために、常に最先端の技術と設備、そして、歯科医師、歯科衛生士、インプラントコーディネーターの三者によるサポート体制で患者さんをお迎えしております。
インプラント治療のメニュー
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当クリニックの治療の特徴
当クリニックには患者さんに安心安全なインプラント治療を提供するための、3つの特徴があります。
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インプラント治療に適した人
どういった場合、どういった方にインプラント治療が適正なのかをお伝えいたします。
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タイプ別インプラント治療
他院でインプラントを断られた方でも、治療を行えるほど幅広い治療法の選択肢があります。
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静脈内鎮静麻酔
手術が怖い方でも安心の麻酔です。リラックスした気持ちで治療を受けていただけます。
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メインテナンスと保証制度
インプラントは治療後のメインテナンスが何よりも重要です。また、安心の保証制度もあります。
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料金
当クリニックでインプラント治療を受けていただいた場合の料金です。
当クリニックの治療の特徴
世界トップシェアを誇るストローマンインプラントを使用

インプラント治療を受ける際、大切になるのは、インプラントのメーカー選びです。当クリニックでは伝統と歴史あるスイスのストローマンインプラントを使用しております。
各専門分野のエキスパートによって構成された営利を目的としない国際的研究チームITI(International Team for Implantlogy)と、骨整形外科分野で40年余りの実績を持つスイスのストローマン(straumann)研究所が共同開発をしてできたインプラントです。
院長の中田光太郎はITIにおいては、インプラントの研究、教育、開発において、リーダーシップとしてのITI Fellowの資格を有しており、また、ストローマンインプラントの日本を代表する講師の一人でもあります。
- 転院にも対応
- ストローマンインプラントは国内・国外問わずシェアが広い為、国内外への移住や転勤、長期出張時にも対応しやすいインプラントの1つです。
- 特殊なインプラント表面
- ストローマンインプラントは、最先端技術の特殊な表面構造(SLA)を持っているため、約6週間~12週間という短期間で骨がインプラントに結合します。
更に手術後の5年、10年、20年という長期にわたる安定性が多くの研究により報告されています。 - 基本的に1回の手術
- インプラント治療には、手術が1回必要な1回法と、2回必要な2回法があります。
ストローマンインプラントは、1回法と2回法のどちらにも対応しているインプラントです。その為通常は、治療期間が短く負担も少ない1回法で治療を行います。 - 日本人に適したサイズ
- ストローマンインプラントは、比較的コンパクトな形状をしており、欧米人より顎が小さい日本人に適したサイズとなっています。
より自然で美しいインプラント治療を可能にする数々のオプション手術

近年のインプラント治療は、以前のようにインプラントを骨のある所に植立さえすれば良いというところから、審美性に優れた、すなわち外観も天然歯にできる限り近く、自然な美しさを持つよう求められるようになってきました。特に前歯など、人から見える場所に、いかに自然観を出すかが非常に重要です。
学術誌面上でも多数の症例を発表している当クリニックでは、以下のオプションをもって、できるかぎり自然で美しいインプラント修復を、心掛けております。 安心して治療をお任せください。
- GBR(骨誘導再生法)
- インプラント周囲の骨の少ない部分へ、口の中の他の部分(下顎の親知らずのあたり・前歯の下)から骨を採集し、補強します。また、骨補填材料という骨に代わる人工材料、生体材料を用いることも可能です。そのため、術前に全く骨が不足している場合にも、骨を増やして、インプラントを受け入れる体制を整えることができます。
- サイナスフロアエレベーション
- 上顎大臼歯(上あごの奥歯)の部分は、垂直的に骨の量が少ない場合があります。その際、上顎洞という、頬の中(内側)の空洞に骨を作ることによって、インプラントを埋入するスペースを確保します。
- ソケットリフト
- サイナスリフト同様、上顎大臼歯(上あごの奥歯)の部分に、インプラントのスペースを確保する方法です。サイナスフロアエレベーションに比べ手術は簡便ですが、術後の評価が難しいのと、文献的なエビデンスに乏しいといった側面はあります。
- FGG(遊離歯肉移植術)
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健康なしっかりした歯肉でインプラント周囲をしっかり囲むための歯肉の移植と考えてください。通常は、上あごの内側の厚い歯肉をインプラント周囲に移植します。
当クリニックでは、これらの手術をすべてマイクロスコープ下で行っております。それにより従来よりもずっと楽に、術後の痛みも軽減できます。
歯科医師、歯科衛生士、インプラントコーディネーターの三者によるサポート体制

当クリニックでは治療を行う歯科医師、メインテナンスを行う歯科衛生士、そして治療に対する要望や疑問にお応えする専門のインプラントコーディネーターが在籍しております。
どんな些細な不安やお悩みでも、お気軽にコーディネーターにお話しください。
インプラント治療はご自身の体にインプラントを埋め込んで長く使うためのものです。目的や値段を考えると、壊れたらばすぐ替えればよいというものではありません。ドクターと相談して、納得のできる治療を受けましょう。
コーディネーターはそのためのお手伝いをさせていただきます。
インプラント治療に適した人

例えば、1本歯を失って、そこには必ずインプラント治療を選択するのがベストかといえば、そうではありません。わざわざ高額なインプラント治療を選択せずとも、他の治療方法でも、結果は大差ない場合もあります。
例えば、失った歯の両隣の歯がすでに神経をとってかぶせている歯であれば、それらの被せた冠を外して、ブリッジ治療を選択することも可能です。ここでは、私たちが、患者さんにインプラントをおすすめするケース、他の治療法に比べインプラントを選択されたほうがインプラントの持つ効果を発揮するであろうケースについて、お話しいたします。
Case1
失った歯の両隣りの歯がまったく問題のない天然歯であるケース
この場合、1本の歯を失ったことで部分入れ歯を選択することはまずないと思います。ブリッジ治療であれば、両隣りの健全な歯を削ることになります。最近は健康な歯を削ることに抵抗をお持ちの方も多いですし、削ってからでは元に戻すことはできません。
インプラント治療の利点として、全く両隣りの歯を触ることなく、治療を終了することができます。
Case2
奥から順番に歯が抜けていくケース
歯周病、カリエス等が原因で一番奥や手前の大臼歯が抜けてしまい、次々に奥歯がぐらついてきて咬めなくなってくるというケースは非常に多いのです。この場合、歯の数が少なくなってくるに従い、残った歯に負担が多くかかってきます。奥がないのでブリッジで橋を渡す治療はできませんし、また、部分入れ歯は、力学的に前の歯に過度な負担をかけない、適合の良いものでなければ、かえって、残っている前の歯を早期に失うことになります。
こういったケースでは、失った奥歯に変わりその負担を自分自身で受け止めるインプラント治療が非常に効果を発揮します。それと同時に残った歯が長く機能してくれるよう、その治療もしなければならないのは言うまでもありません。
Case3
口腔清掃状態、メインテナンスケアが十分できているケース
インプラントを埋入するお口の中の環境が、実はインプラントの成功率に大きく関わっていることは、いろいろな文献から明らかです。インプラントを埋入する場所の周りの歯が歯周病である場合と、そうでない場合とでは、成功率に大きな差が出てきます。従って、インプラントを埋入するお口の歯周病は治癒させておく必要がありますし、口腔ケアについても、十分にできている必要があります。
インプラント治療を受けていただくうえで、非常に重要なことであり、またそれができていれば、インプラント治療を安心してお受けいただけます。インプラントを長く機能させていただけるケースであり、私たちは積極的におすすめいたします。
Case4
外傷や事故で歯を失ったケース
不幸にも、外傷や交通事故、スポーツ時のアクシデントなど、いわゆるけがにより歯を失われた場合、早い対応であれば、インプラントが非常に有効な場合があります。これは、歯の周りの骨が比較的良い状態で残っている場合が多いからです。
特に若い方の場合、まわりの歯を削りたくありませんし、できる限り受傷前の状態に近づけるためにも、インプラントが非常に有効であることを覚えておいてください。
Case5
総義歯があわない、満足できないケース
総義歯でお悩みの方は、本当に多いのが現状です。私たちのクリニックでも、インプラントを希望される患者さんが多いケースです。しかしながら、ご高齢の方が多く、なおかつ全身疾患をお持ちの方が多く、希望されてもインプラント治療ができない場合もあります。ですから、総義歯にせざるを得ない状況になったその時に思いきってインプラント治療をお受けになることをおすすめしております。
インプラント義歯という、従来の歯ぐきで力を受けるのではなく、インプラントがその負担を担いますので、痛みがなく、動かないしっかりした義歯を装着することができます。患者さんの満足度が非常に高いケースといえます。
また、骨の状態によっては、取り外しのいらない固定式のブリッジ治療も可能です。もう一度歯のそろった状況を作り出すのですから、やはり患者さんの満足度の非常に高いケースと言えます。
タイプ別インプラント治療
インプラントは、手術が必要ですし、骨が十分にない場合などインプラントを埋める手術の前に骨を作る手術が必要になることもあり、治療期間は一般的に長くなります。
治療期間は、インプラントを埋める場所以外の虫歯治療や歯周病治療など、患者さん個々のケースですべて異なるのですが、インプラント治療にしぼって、一般的な治療の流れについてここではご紹介します。
Type1
抜歯と同時にインプラントを埋める方法
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抜歯と同時に
インプラント埋め込み3ヶ月 またはそれ以上
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仮歯の装着
1ヶ月 またはそれ以上
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最終完成
Total治療期間(4ヶ月+α)
Type2
抜歯後、軟組織(歯肉)が治癒(抜いた穴が歯肉で埋まった状態)した時点でインプラントを埋める方法
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抜歯
2ヶ月
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インプラント埋め込み
1ヶ月 またはそれ以上
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仮歯の装着
1ヶ月 またはそれ以上
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最終完成
Total治療期間(4ヶ月+α)
Type3
抜歯後、骨が治癒した時点(レントゲンで歯を抜いた穴が骨で埋まっている状態)でインプラントを埋める方法
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抜歯
3~4ヶ月
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インプラント埋め込み
1ヶ月 またはそれ以上
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仮歯の装着
1ヶ月 またはそれ以上
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最終完成
Total治療期間
Type4
抜歯して既に数年が経過している場所へインプラントを埋める方法
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インプラント埋め込み
1ヶ月 またはそれ以上
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仮歯の装着
1ヶ月 またはそれ以上
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最終完成
Total治療期間
Type5
骨の幅、高さが不足しているため、骨を増やしてからインプラントを埋める場合(GBR)
※主に上顎の前歯、下顎に適応
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抜歯
1ヶ月 またはそれ以上
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骨造成
6ヶ月 またはそれ以上
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インプラント埋め込み
1ヶ月半 またはそれ以上
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仮歯の装着
1ヶ月 またはそれ以上
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最終完成
Total治療期間
GBR(骨誘導再生法)とは
インプラントを埋める予定の場所にインプラントを支えるだけの十分な骨が不足している場合に行う処置です。
ご自身の口腔内から(まれに口腔外から)、補う骨を採集して必要な場所に設置します。場合によっては骨補填材という人工骨を用いることもあります。その設置した骨を留めるためにネジやピン、膜などを用いて固定する方法です。人工骨や膜を用いる場合は、動物由来のタンパク質製剤など現在日本で認可のないものも存在していますので、当院では術前に十分に説明をして、自院での臨床例をご呈示し、選択していただいております。
Type6
骨の高さが十分でないため上顎洞を持ち上げてそこに骨を作り、その後インプラントを埋める方法(サイナスフロアエレベーション)
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抜歯
1ヶ月 またはそれ以上
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骨造成
6ヶ月 またはそれ以上
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インプラント埋め込み
1ヶ月半 またはそれ以上
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仮歯の装着
1ヶ月 またはそれ以上
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最終完成
サイナスフロアエレベーションとは
インプラントを埋める手術時、またはそれ以前にその場所の骨の高さを増やすために上顎洞の底の部分を持ち上げる処置です。
その術式には、オステオトームテクニックと、ラテラルウィンドウテクニックという二つの方法があります。それぞれの患者さんの状態により、最適な方法をご提示いたします。どちらも、骨を増やすためにご自分の骨や、人工の骨を必要としますが、どちらも正確な処置が行われた場合のインプラントの予知性は非常に良好です。
他には、審美を整える必要のある場所(主に上顎の前歯、下顎の前歯)の治療は通常よりも期間がかかります。このように、手術の方法、手術部位、骨の状態などにより、治療期間はそれぞれ異なります。
当クリニックでは、医師・インプラントコーディネーターが、個々の患者さんの治療計画時に詳しくご説明いたします。
静脈内鎮静麻酔

歯科医師 静 千加世先生
患者さんの不安感や恐怖心を和らげ、リラックスして治療を受けていただくための方法です。健忘(けんぼう)効果があるため、処置時間が短く感じられます。
通常の歯科治療と同様に、処置をする部分に痛み止めが必要です。痛みも軽く楽に受けることができます。
嘔吐反射、つまりお口の奥に器具が入ると“オエッ”となりやすい方にも有効です。
当クリニックでは、常勤歯科麻酔医が在籍しております。
静脈内鎮静法の流れ
- Step1
- 麻酔科医が、お体の状態についてお話をうかがいます
- Step2
- 呼吸・血圧を監視するモニターをつけます
- Step3
- 点滴から少しずつお薬を入れます
- Step4
- 薬の効果を確認して、お口の中に痛み止め(局所麻酔)をします
- Step5
- 治療終了後、眠気、ふらつきがなくなるまでお休みいただきます
メインテナンスと保証制度

治療前のクリーニング、精密な治療、丁寧なセルフケア、歯科医院での定期健診が揃って初めて、正しいインプラント治療に繋がります。
そのために、当クリニックでは、インプラントの本数、出血の有無、アバットメントの種類、上部構造の形態を衛生士が歯科用ルーペでチェック。初期段階でインプラントの異常や歯周病などしっかりと問題を見つけることを心がけています。
もし、少しでも異常があった場合はすぐに歯科医師が対応し、マイクロスコープを用いたチェックに移ります。上部構造装着時に発生してしまう残留セメントによる初期の炎症などはマイクロスコープを使わないと発見できないからです。
いまだにインプラントに関しては多くの誤解があります。しかし、55年を超える臨床のデータが積み重なり、いまも世界中のトップがより良い物を追求しようと試みている治療法です。当クリニックでも20~30年使えるインプラントのために力を尽くしています。他院で入れたインプラントのメインテナンスをご希望の場合も対応していますのでお気軽にご相談ください。
メインテナンス内容
インプラント患者さんはメインテナンスが自費診療となります。
通院頻度、メインテナンス料金は口腔内の状況により異なります。
通院頻度は下記のポイントなどにより、こちらで決めさせていただきます。
- 清掃状態(正しくブラッシング出来ているか)
- 歯周ポケット(歯周炎・歯周病にかかっていないか)
- 禁煙・喫煙者
- カリエスリスク
インプラント保証制度

当クリニックでは、当クリニックで行った治療に使用されたインプラント(本体)に保証をつけております。
お一人お一人の体質や、食嗜好、生活スタイルにより、手術したインプラント(上部構造)は変化する場合がございます。
よって、当クリニックにて、指定通りの定期検診やメンテナンスをしていただいたにもかかわらず、変化してしまった場合には、その上部構造の治療に関する料金を保証させていただくシステムをご用意いたしました。
患者さんに安心して治療をうけていただくためのシステムですので、詳しくはお気軽にお問い合わせください。
保証内容
3年間完全保証となっておりますが、定期的なメインテナンスを受診していただいた患者さんに限ります。
また、3年以降の保証につきましては、年数により患者さん負担が変わります。
- 3年以上4年未満・・・再治療費の25%
- 4年以上5年未満・・・再治療費の50%
- 5年以上6年未満・・・再治療費の75%
6年目からは保証期間終了となります。
料金
インプラント | 308,000円(税込) |
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上部構造 | 148,500円(税込) |
例)臼歯にインプラントを1本入れ、セラミックをかぶせた場合
CT撮影 | 38,500円(税込) |
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プロビジョナル | 16,500円(税込) |
インプラント手術 | 308,000円(税込) |
上部構造 | 148,500円(税込) |
合計金額 | 511,500円(税込) |