歯周形成治療Preparation
歯の見た目や磨きやすさなどを改善させる歯周形成治療
痩せた歯茎の再生・歯茎の若返りで
自信のある笑顔を取り戻す
美しい笑顔には、白くてきれいな歯は勿論のこと、歯肉の形態や色も大切です。たとえセラミックスのきれいな被せものを装着したとしても、歯肉が下がり歯が長く見える、左右の歯肉のラインが非対称である、笑うと歯肉が大きく見える、歯肉の色が悪いといった状況であれば、その効果は半減してしまいます。
歯と歯肉の調和こそが、本当の美しい笑顔・お口(審美歯科)といえます。歯周病の観点からも、歯肉は抵抗力が弱くなります。
当クリニックでは、歯肉の調整や再建を行うことで、素敵な笑顔がいつまでも維持できるように取り組んでおります。
当クリニックの歯周形成治療の特長
マイクロスコープを用いた歯周形成外科治療
当クリニックの歯周形成治療では、患部を数十倍にまで拡大して見ることのできるマイクロスコープを使用して、通常よりも極小の針や糸によって痛みを最小限に抑え、質の高い仕上がりを再現します。
また、貫通痛と麻酔液による痛みを最大限和らげる麻酔技術を併用し、患者さんに負担の少ない外科治療を徹底しています。
歯周形成治療で対応できるお悩み
歯が小さく見える
家族や友達と比べて、自分の歯が小さい様な…と気になったことはありますか?
当クリニックにお越しの患者さんも気にされていることが多い「小さな歯」。歯が小さく見えるのにはさまざまな要因があります。
歯が小さく見える原因
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矮小歯
矮小歯は歯の退化現象といわれ、一部の先天的に小さい歯のことをいいます。
原因ははっきりわかっていませんが遺伝、発育段階のビタミンD不足によるものと言われています。 -
ガミースマイル
ガミースマイルとは笑った時に上の歯の歯茎の割合が多く見えることで相対的に歯が小さく見えることをいいます。
笑うと目立つ歯茎が気になって思いっきり笑えないというコンプレックスを抱える方もいらっしゃいます。 -
歯のすり減り
歯を食いしばる・噛みしめる・寝ている時の歯ぎしりの様に歯を軋ませることで、硬い歯と歯同士が強くこすり合わされ、互いにすり減って小さくなっていきます。
歯が長くなった
ふと鏡を見たとき「歯が長くなった」と感じたことはありませんか?
通常、大人になってから歯が目で見て分かるほど伸びることはありません。歯が長くなったと感じる原因のほとんどは、歯茎が下がったことにあります。つまり、歯が長くなったのではなく、歯茎が下がったことで相対的に「長く見える」ということです。
歯茎が下がることで、歯の根元の隙間(歯間)が広くなり、食べ物がつまりやすくなったり、審美的な問題を抱えることになります。このように歯茎が下がったり、痩せてくることを「歯肉退縮」と呼びます。
歯が長くなった・歯茎が下がる原因
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歯周病
ある程度進行した歯周病は、顎の骨を溶かします。それに合わせて、歯茎も一緒に下がってしまいます。
歯が長くなる・歯茎が下がる原因として、もっとも多く見られます。 -
歯磨きの力が強い
歯磨きの力が強すぎると、特に厚みのない部分の歯茎は退縮してしまいます。
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咬み合わせが悪い
咬み合わせが悪いと、一部の歯茎、顎の骨にダメージが蓄積し、歯茎が下がる原因になります。
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歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりも、歯茎、顎の骨への大きな負担を生み、歯肉退縮の原因になります。
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矯正治療後の歯肉退縮
矯正治療によって、歯が顎の骨より外側に動いた場合には、歯茎が下がってしまうことがあります。
当クリニックで行っている歯周形成治療
FGG(遊離歯肉移植術)
FGGは角化歯肉と呼ばれる歯の周辺の比較的固い歯肉が不足している際に、上顎の影響が薄い部分から移植する外科的治療です。角化歯肉が不足すると歯磨きの際に痛みを感じやすいので、セルフケアが不足します。そのためFGGは口腔内の環境を保つために有効な治療です。
治療の流れ
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Step01
上顎の歯茎を切り取る部分と、移植したい部分に麻酔をします。
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Step02
麻酔後、必要な歯茎のサイズや厚さを確認し、上顎の歯茎をメスで切り取ります。
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Step03
移植したい部分の歯茎を切開し、上顎から採取した歯茎を移植したい箇所に合わせて、周囲の組織と縫い合わせて固定します。
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Step04
上顎の傷口は専用の材料やマウスピースで止血します。
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Step05
1〜2週間後に糸を取ります。
CTG(結合組織移植術)
上顎から歯肉を移植して目的部分の歯肉を増やす治療です。FGGと似ていますが、CTGは歯肉を立体的に仕上げやすい特徴があります。そのためCTGはFGGより審美性が高く、前歯などの人目に付きやすい目立つ部分に多く用いられる傾向があります。
治療の流れ
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Step01
上顎の歯茎を切り取る部分と、移植したい部分に麻酔をします。
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Step02
上顎の歯茎を切る際に表面は残して中の組織だけを切り取ります。
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Step03
移植したい部分の歯茎を切開し、歯茎の中に移植する組織を入れて、表面の歯茎で覆ってから縫い合わせます。
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Step04
上顎は表面の残っている歯茎を縫い合わせて止血します。
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Step05
1〜2週間後に糸を取ります。
代表的な症例
前歯の歯ぐきが下がった
Before
After
主訴 | 前歯の歯ぐきが下がって歯が長く見える |
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治療期間・回数 | 約3~4回 |
治療方法 | 上あごの組織の一部を前歯の歯茎が下がっている箇所に移植し、審美的改善を行いました。 |
費用 | 132,000円(税込) |
備考 | ・リスク 外科処置の為、出血の可能性。 結合組織採取部位にもよりますが、治療中は食事がしづらくなる等です。 |
歯茎の下がりを改善
Before
After
主訴 | 歯茎が下がっている |
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治療期間・回数 | 1回~2回 術後約3ヶ月は治癒期間となります |
治療方法 | 他院からの紹介で歯茎が下がっている部分に、上あごの組織の一部を移植し、審美的改善を行いました。 |
費用 | 242,000円(税込) |
備考 | ・リスク 歯ぐきや口腔環境によっては、手術前の歯石除去やクリーニング、治療に時間がかかることがあります。 歯周組織再生療法は、機能的な歯周組織(顎の骨)を取り戻すまでに一般的に数ヶ月から1年程度を要します。 歯周組織の再生には個人差がありますので、術後も定期的な経過観察が必要になります。 |