Implant bone

骨が足りないと
言われた患者さんへ

骨が少ない場合に骨を増やし、
インプラント治療を可能にする骨造成手術

インプラント治療を行い、成功へと導くためには、インプラント体を適切な深さ、幅に埋入するための歯槽骨の幅や量が必要となります。しかし、現状では骨量が不足している患者さんは多くいらっしゃいます。欧米人と比べ日本人は顎の骨が薄い方が多いのでその傾向は高くなります。

その場合、インプラント治療は不可能かというとそうではなく、骨量が不足しているところにお口の中の他の場所から骨を採取したり、骨に置き換わる薬剤を使用して骨を造ることが必要です。それが骨造成手術です。
インプラント治療を長期的な安定したものとし、また明るい食生活、素敵な笑顔を長く保つためには非常に有効な方法です。

当クリニックの
骨造成手術の特長

マイクロスコープを用いることで精密な骨造成手術が可能

当クリニックでは、高度な医療技術が要求される骨造成手術をすべてマイクロスコープ下で行っております。
それにより必要最小限の切開で治療ができるため、従来よりもずっと楽に、術後の痛みも軽減できます。

歯科麻酔専門医による静脈内鎮静法を受けることが可能

静脈内鎮静法は点滴からボーっとするお薬を流して、患者さんの恐怖心を取り除きながら治療を行う方法です。全身麻酔とは異なり鎮痛効果はなく意識を完全に消失させるわけではありませんが、手術時の精神的ストレスを軽減できる方法です。

当クリニックでは歯科麻酔専門医による静脈内鎮静法を受けることができます。
骨造成の治療は時間もかかるため、リラックスした状態で治療を受けることができる静脈内鎮静法をおすすめしております。

静脈内鎮静の詳細

骨造成手術について

骨造成(骨増生)とは、骨を増やす手術の総称であり、骨移植を含めさまざまな方法があります。術者の高い技術はもちろん、治療部位や残っている骨量によって適した方法は違ってくるため、適切な診断が求められます。 骨がやせてしまうと、そのままでは安全なインプラント治療が行えないため、治療を断られてしまいます。

骨が足りないと

インプラントの機能性の高さは、骨とインプラントが強く結合することによって得られます。そのため、骨が不足していると、十分な結合が得られずグラグラしてしたり、抜け落ちてしまうことも考えられます。
また、インプラントの土台となる骨が足りないことは、安全性や審美性にも影響しますし、仮にインプラント埋入ができたとしてもその性能は低くなります。

骨造成のメリットとデメリット

Merit

  • 骨を増やすことでインプラントの埋入ができなかった位置へ埋入できます
  • お顔全体のバランスが整い、見た目の良さを回復できます
  • 適切な位置への埋入でき、インプラントも安定しやすくなります

Demerit

  • 治療の内容が増えてインプラントの治療期間が長くなります
  • 手術の後に痛みや腫れが伴うケースがあります
  • 手術部に稀に感染のリスクが伴います

当クリニックで行っている
骨造成手術の種類

GBR(骨誘導再生法)

インプラント周囲の骨の少ない部分へ、口の中の他の部分(下顎の親知らずのあたり・前歯の下)から骨を採集し、補強します。また、骨補填材料という骨に代わる人工材料、生体材料を用いることも可能です。そのため、術前に全く骨が不足している場合にも、骨を増やして、インプラントを受け入れる体制を整えることができます。

サイナスフロアエレベーション

上顎大臼歯(上あごの奥歯)の部分は、垂直的に骨の量が少ない場合があります。その際、上顎洞という、頬の中(内側)の空洞に骨を作ることによって、インプラントを埋入するスペースを確保します。

ソケットリフト

サイナスリフト同様、上顎大臼歯(上あごの奥歯)の部分に、インプラントのスペースを確保する方法です。サイナスフロアエレベーションに比べ手術は簡便ですが、術後の評価が難しいのと、文献的なエビデンスに乏しいといった側面はあります。

FGG(遊離歯肉移植術)

健康なしっかりした歯肉でインプラント周囲をしっかり囲むための歯肉の移植と考えてください。通常は、上あごの内側の厚い歯肉をインプラント周囲に移植します。

よくあるご質問

Q
骨造成手術では痛みや腫れが出ますか?
A
数日間痛みや腫れが出る可能性があります。
歯茎を開いて行う手術ですので、通常、やはり痛みや腫れは出ます。ですが、処方される痛み止めや抗生剤を飲んでいただくことによって落ち着いてきますので、ご安心いただければと思います。
Q
骨ができるまでにはどのくらいかかるのですか?
A
通常、6ヶ月程度またはそれ以上かかります。
骨はゆっくりと作られていきますので、通常6ヶ月程度期間を置きます。そのため、インプラントのトータルの治療期間はそれだけ延びることになります。
Q
骨造成手術のリスクはありますか?
A
手術ですので、リスクは伴います。
骨造成は外科手術ですので、やはり合併症のリスクは高くなってしまいます。また、インプラントの料金とは別料金ですので、金額は余計にかかります。ですが、本来そのままではインプラントできない場所にインプラント治療を可能にするため、メリットはとても大きいと言えます。
Q
タバコを吸うのですが、骨造成手術は可能ですか?
A
タバコを吸うと骨ができにくくなるため、禁煙していただくのがベストです。
タバコを吸うと、傷口の治りが悪くなり、骨も定着しにくくなるため、骨造成手術に限らず、インプラント治療を受ける方にも禁煙をおすすめすることがあります。